ラジオドラマの台詞の収録

放送局写真(哲秀先生撮影).jpg
ラジオドラマで、一発録りの醍醐味を味わう。
(札幌第一高校 放送部の皆さん)


ラジオドラマは、目で演技するのだ。

 「台本は目で読むな、耳で聞け!」。けだし名言です。台詞もそのように伝えるべきものです。「台詞は感情豊かに」「配役になり切って」などと、役者の心得を唱える人もいますが、ラジオドラマの役者に最も重要なのは、台本を耳で聞けるようになること。これもすべては、演者が想像力を備えることが必須条件となります。海もないスタジオで「ああ、海に落ちる夕陽がキレイ」と言うためには、頭の中に美しい海を思い描かなくてはなりませんし、太平洋戦争に向かう若者の気持ちを吐露するのであれば、できる限りの資料を読んだり、出征体験者の話を聞きながら、その清廉で無垢な思いを想像し、表現しなければなりません。

 そのような第一準備段階を経て、録音へと進むわけですが、次は相手との距離感や心の動きの表現です。例えば、遠くにいる人を呼ぶシーン。目で遠くを見つめながら「おーい、おーい」とだんだんマイクに近づく。話をうわの空で聞いているのなら、目だけそっぽを向いて台詞を吐く。こうした目の動きはとても重要です。まったく関係のないように思える目の動きで、距離感、声の調子、口元の位置、さらには心の動きといった情報をリスナーに届けることができます。

 キャストの台詞を別録りして、編集で合わせていく方法もありますが、ラジオドラマの醍醐味は、キャストが揃って読み合わせを経ての一発録音。それぞれのテンポの把握、言い回しの統一、微妙に違うキャストの間(ま)、被せ気味に行うリズミカルな掛け合い。
これらは、みんな揃っての一発録音だからこそ、マジカルな瞬間がおとずれるのです。かつてはラジオドラマも生放送。効果音や音楽もすべて生(なま)で出しながらのドラマ制作でした。しかも、ポン出し再生機などない、オープンリールやアセテート盤の世界。すべて頭出し(最初の音をスタンバイしておくこと)が必要な、まさしくラジオドラマ職人がたくさんいらっしゃいました。北のラジオドラマ大賞を通じて、平成のラジオドラマ職人の誕生を期待しています! 
  

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